カセットコンロを1台持っていても、ボンベが3本だけで足りるのか、4人家族ならコンロをもう1台買うべきかは、意外と決めにくいものです。人数だけで本数を掛け算すると、多すぎるのか足りないのかが分からなくなります。

まずの目安は、東京都が示す4人家族の備蓄例にある「カセットコンロ1台・カセットボンベ6本」です。ただしこれは、3日から1週間程度を見据えたモデルの一部で、全家庭に同じ日数を保証する数字ではありません。家で温める回数と、使うコンロの説明書を重ねて確認する必要があります。

この記事では、6本を出発点にする理由、人数・日数で増減を判断する順番、コンロを2台にする前に確認したい安全上の注意を分けて説明します。

カセットコンロのボンベは何本必要ですか?

4人家族なら、まずはカセットコンロ1台とボンベ6本を出発点にして、足りるかを家庭ごとに確認します。 人数だけで「1人につき何本」と決める公的な一律の式は確認できませんでした。

東京都の備蓄ユニットリストは、夫婦・乳幼児・高齢者の4人家族を参考モデルに、おおよそ3日から1週間程度の備えとしてカセットコンロ1台、カセットボンベ6本を挙げています。別の東京都の案内でも、4人家族の主な備蓄品として同じ組み合わせが示されています。

ここで大切なのは、6本を「4人×何日分」と単純に割り戻さないことです。同じ4人家族でも、温めるだけのレトルト中心か、毎食めんをゆでたり湯を沸かしたりするかで、火を使う時間は変わります。家族の人数は食べる量や湯を使う量に影響しますが、ボンベの消費本数を直接決める数字ではありません。

まずは、手元の本数がこの出発点に届くかを確認したい人には、商品名に「12本セット」とあるカセットガスのように、在庫を数えやすい単位があります。ただし、ボンベは必ず使うコンロの取扱説明書で指定されたものを選びます。

東京都の4人家族モデルの備えとして、カセットコンロ1台とカセットボンベ6本を示す図。おおよそ3日から1週間程度の備えの一部であり、6本を日数で割り切らず、火を使う時間と説明書を家庭ごとに確認するよう案内している。出典:東京都の備蓄ユニットリスト

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商品名に「カセットフーシリーズ CB-250-OR 純正」「12本セット」とあるカセットガスです。手元の在庫を6本の出発点から補う場合も、先にコンロ本体の指定容器を確認してから選びます。

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家族の人数と備蓄日数から、ボンベの不足をどう見つけますか?

「何人いるか」ではなく、備える日数の間に何回・何分火を使うかを書き出します。 その合計時間を、使うコンロの説明書にあるボンベ1本あたりの連続燃焼時間と照らすと、家庭に必要な本数を見積もれます。

計算の形は、次のとおりです。

必要本数 = 備蓄日数中に火を使う合計時間 ÷ 説明書にあるボンベ1本あたりの連続燃焼時間

割り切れないときは、途中でボンベ切れにならないよう切り上げます。ただし、これは目安を作るための式です。実際の燃焼時間は、火力、鍋の大きさ、気温、コンロごとの仕様で変わります。商品名だけからは確認できないため、この記事では特定の分数を当てはめません。

次の順番で、1週間分までを確認すると迷いにくくなります。

  1. 在宅避難を想定する日数を、まず3日分、次に1週間分として書き出す。
  2. 朝・昼・夕のうち、火を使う食事と湯を沸かす回数を決める。
  3. 1回ごとに、実際に何分使ったかを平時の調理で測る。
  4. 日数分を合計し、説明書の連続燃焼時間で割って切り上げる。
  5. 計算結果と、東京都の4人家族モデルにある「6本」という目安を見比べ、不足分だけ補う。

「非常食があるから火は不要」と思っても、温かい汁物、湯せん、飲み物を用意したいときには火を使います。反対に、開封してそのまま食べられる食品を多めにしておけば、ボンベに頼る回数を減らせます。食品の棚卸しも一緒に進めるなら、ローリングストックで人数と日数を決める手順を先に確認してください。

必要なボンベ本数を「備蓄日数中に火を使う合計時間÷説明書にあるボンベ1本あたりの連続燃焼時間」で見積もる図。備える日数を書く、火を使う回数を決める、平時の調理時間を測る、説明書で割って切り上げる順に確認し、火力・鍋・気温・機種で燃焼時間が変わることを示している

コンロは家族の人数分、何台必要ですか?

家族が4人だから4台ではなく、まずは1台で「必要な献立を安全に回せるか」を確認します。 東京都の4人家族モデルも1台です。火を使う料理を同時に二つ作らなくてもよい献立なら、人数を理由に台数を増やす必要はありません。

2台目を考えるのは、平時に1台では湯沸かしと調理を順番にしても食事が回らない、または故障に備えた予備を置きたい、と具体的に決めた場合です。その場合も、2台を密着させたり、同じ大きな鉄板をまたがせたりしてはいけません。機種ごとの取扱説明書で、置き場所、換気、使用できる容器を必ず確認してください。

カセットコンロの買い替えや追加を考えるときは、「防災向け」と書かれているかだけで決めず、今あるボンベと本体の指定が一致するか、保管場所を確保できるかを先に確認します。

カセットコンロ本体を斜めから示す図。ごとく、バーナー、操作つまみ、ボンベ容器部が見え、コンロを追加・買い替えする前に本体と指定ボンベの適合、保管場所、取扱説明書の安全上の注意を確認する場面を表している

カセットコンロ 防災 卓上 アイリスオーヤマ

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商品名に「アイリスオーヤマ テーブルコンロ」「IGC-E1-H」とあるカセットコンロです。新しく本体を選ぶ場合は、商品ページの見た目や「薄型・小型」という表記だけで判断せず、購入前に取扱説明書で使用するボンベと安全上の注意を確認してください。

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ボンベを6本から増やすか、コンロを増やすかは何で決めますか?

先に増やすことを検討するのはボンベです。 コンロ1台で予定した食事を作れるなら、台数を増やしても、ボンベの在庫が足りなければ調理を続けられません。

判断は、次のように分けます。

手元の状態先に見直すこと
コンロはあるがボンベが6本未満まず指定ボンベの在庫を数え、不足分を補う
6本あるが、1週間の調理記録に足りない献立を加熱不要の食品も含めて見直し、必要ならボンベを増やす
1台で順番に調理すれば食事が作れる台数を増やさず、ボンベ・食品・水の備蓄を優先する
2台を使う具体的な献立や予備の目的があるそれぞれの取扱説明書、設置場所、指定ボンベを確認してから追加する

ボンベを多く置く場合は、数だけで安心せず、さび、変形、保管場所も確認します。岩谷産業は、古い製品や保存環境による劣化が事故につながるおそれがあるとして、製造年月やさびの確認を案内しています。直射日光が当たる場所や熱源の近くに置かず、使った分を補充するローリングストックにすると、古いボンベを残しにくくなります。

今日確認するなら、何を数えればよいですか?

コンロの台数だけでなく、「指定ボンベの本数」「火を使う時間」「食品の加熱の要否」を一緒に数えます。 この3つがそろうと、6本からどこまで増やすかを自宅の条件で決められます。

  • コンロ本体:点火・消火に異常がないか、取扱説明書が手元にあるか
  • ボンベ:未使用の本数、製造年月、さびや傷がないか、指定容器か
  • 食品:そのまま食べられる物、湯だけでよい物、煮る・ゆでる物の数
  • 水:調理や湯沸かしに使う分も含めて確保できているか
  • 置き場所:直射日光や熱源を避け、地震後にも取り出せる場所か

最初から「1週間分の正解」を買い込む必要はありません。4人家族ならコンロ1台・ボンベ6本を基準に手元を数え、次の食事で実際に使う時間を測ってください。その記録があれば、人数が増える場合や1週間へ延ばす場合も、根拠を持って必要な本数を見直せます。

確認した一次情報

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